Model: みんなの画像館
放課後の教室は、昼間とは違う静けさに包まれていた。机や椅子が整然と並ぶ中、さやかは友達と一緒に残って、何をするでもなくおしゃべりをしていたことを思い出す。窓から差し込む夕方の光が、黒板や床をオレンジ色に染めていた。
話題は他愛もないことばかりだったのに、なぜか笑いが止まらなくなり、誰かが机の間を走り出すと、それにつられて全員がはしゃぎ始めた。椅子を少し動かして即席の舞台を作ったり、黒板に落書きをしては消したり。先生がいないだけで、教室が特別な場所になった気がして、胸が高鳴っていた。
やがて日が沈み、帰らなければならない時間になると、急に名残惜しさがこみ上げてくる。バッグを手にしながら、さやかは振り返って教室をもう一度見渡した。何気ない時間だったけれど、あの時の笑い声や高揚感は、今でも心の奥に温かく残っている。














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